私の演奏によるリアルタイム録音で、ムソルグスキー(1839~1881)の「展覧会の絵」(全曲)をお送りいたします。ロシア5人組の一人である彼は、大変個性的な作曲家であり、当時のロマン派音楽の枠から大きく逸脱した芸術性は、その後の印象派のドビュッシーやラベルに多くの影響をもたらしました。代表作のオペラ「ボリス・ゴドノフ」の初演が行われた1874年に、ムソルグスキーの親友で若くして世を去った画家のハルトマンの展覧会が行われ、その絵の印象を作曲されたものが、このピアノ組曲「展覧会の絵」として発表されました。しかし、出版されたのは彼の死後の1886年、そして世の中に広まったのは、管弦楽の魔術師、モールス・ラベルの管弦楽アレンジが1923年に発表されてからでした。

(Roland SC-8850で再生したものの録音)


プロムナード〜No.1 地の精 〜 プロムナード 〜 No,2古城

プロムナード ~ No.3 チュレリーの庭 ~ No.4 牛車 ~ プロムナード ~ No.5 卵の殻をつけたひよこの踊り ~ No.6 サニュエル・ゴールデンベルクとシュミュイル

プロムナード ~ No.7 リモージュの市場 ~ No.8 カタコーム

No.9 ババ・ヤーガの小屋 ~ No.10 キエフの大門