作曲:ドン・チマッティ
脚本:H.ホイヴェルス
オーケストレーション・補作:小栗克裕
遠藤久美子 / 細川ガラシア(ガラシャ)
大橋ゆり / 清原マリア
加賀清孝 / 小笠原小斎
黒田晋也 / 正時
島田道生、谷 茂樹、稲垣俊也、松本 進、近藤 均 他
内藤 彰 / 東京ニューシティー管弦楽団
平松剛一 / 平松混声合唱団 他
2004年10月8~9日
@東京オペラシティコンサートホール
イタリア人の宣教師「ドン・チマッティ」は46歳で来日し、86歳で帰天するまでの40年間にわたり、カトリックの神父として教育事業や福祉事業などに身を捧げられた方です。 また作曲活動は、生涯900曲以上の作品を残し、日本各地で演奏活動を行いました。
代表作である「細川ガラシア」は、日本語による日本初のオペラ(創作音楽劇)と言われています(山田耕筰作曲「黒船」の初演より10ヶ月前の1月に日比谷公会堂にて初演)。
指揮とオーケストレーションは山本直忠(山本直純の父)、国民歌劇協会(大阪公演では朝比奈隆の指揮)によって皇紀2600年の記念公演の一環として発表され、当時は新聞などでも大変な話題となりました。 しかし、残念ながらその際のスコアなどは紛失し、一部の自筆スケッチと、1959年にチマッティ神父の監修のもと神宮寺雄三郎氏(1940年の初演の際は歌手として参加)がまとめあげた全曲のピアノ伴奏版(ボーカルスコア)だけが残されていました。
今回の1940年復刻版のアレンジは、生誕125年の記念事業として、それらの資料の徹底的な研究から、なるべく原曲の響きを損なうことのないオーケストレーションを施しました。また日本語のイントネーションや和声が不自然にならないように補作して誕生したものです。